2013年12月20
ミスカミスカ®の抗糖化作用3:生体内糖化反応1
アミノ基を有するアミノ酸やタンパク質とグルコースなどのカルボニル化合物との間で容易に起こる非酵素的化学反応は糖化反応と呼ばれています。古くより食品の調理・加工・貯蔵において食品の品質形成や劣化に関する成分間反応として注目されています。近年この反応は生体内でも起こり、老化、糖尿病、動脈硬化、発ガン、肌のたるみ・弾力低下末端神経障害などにも関与することが明らかになりました。
ミスカミスカ®は生体内でのこの反応において最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts AGEs)の生成を阻害する働きがあることがin vitro抗糖化試験で検証されています。ミスカミスカ®の利用により種々の疾病の発症抑制、さらにアンチエイジング効果が期待できます。
生体内糖化反応
生体内糖化反応にかかわるカルボニル化合物は主に食事を通して摂取した炭水化物(糖質)が消化・吸収されて、血液中に取り込まれたグルコース(血糖)です。このグルコースは生命を保持するに必要なエネルギー源として利用されるために、血液によって生体内のすべての組織に供給されています。
一方アミノ化合物は生体内糖化反応ではほとんどタンパク質に限られます。タンパク質は、ヒトの身体には5万~10万種類も存在しています。表1に示すように、生体の主な機能はすべてこれらのタンパク質が担っている言えるほど多くの働きをしています。
表1 糖化反応を受ける生体中の主なタンパク質
機能 タンパク質の種類
輸送………アルブミン・リポタンパク質・ヘモグロビン・トランスフェリン
貯蔵……….フェリチン・ヘモジデリン
構造……….コラーゲン・ケラチン
防御免疫.....グロブリン・血液凝固因子(フィブリノーゲン、プロトロンビンなど)
運動……….アクチン・ミオシン
酵素……….ペプシン・トリプシン・アミラーゼ・リパーゼ
ホルモン….インスリン・成長ホルモン・パラトルモン
その他…….ヒストン・カルモジュリン・受容体・膜輸送体
これらのタンパク質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。アミノ酸は分子内に
それぞれカルボキシル基とアミノ基の両方をもっています。この両基の反応によって生成する酸アミド結合によって、多数のアミノ酸が結合して、図1に示すような高分子化合物のタンパク質が形成されています。
生体内の糖化反応では、これらのタンパク質を構成しているアミノ酸のうち、反応に関与します部位はPDF図1に示すタンパク質のN末端アミノ基とPDF図2に示すタンパク質構成アミノ酸の中のリジン残基のε-アミノ基とアルギニン残基のグアニジノ基、さらにトリプトファンのインドール基です。
Rの先端のうち:リジン残基ではε-アミノ基、アルギニン残基のグアニジノ基トリプトフ
ァンのインドール基が糖化反応に関与します
生体内ではすべての組織でグルコースとタンパク質は常に接触していますので、
グルコースとタンパク質のN末端アミノおよびリジン残基ではε-アミノ基、アルギニン残基のグアニジノ基トリプトファンのインドール基との間で糖化反応が起こり、AGEsが産出されます。これが老化や肌のたるみ・弾力低下および糖尿病、動脈硬化、ガン、末端神経障害などの発症の原因になります。生体内では、この非酵素的反応である糖化反応の影響を避けることができません。
ミスカミスカ®物語 12
テーマ:ミスカミスカ
アミノ基を有するアミノ酸やタンパク質とグルコースなどのカルボニル化合物との間で容易に起こる非酵素的化学反応は糖化反応と呼ばれています。古くより食品の調理・加工・貯蔵において食品の品質形成や劣化に関する成分間反応として注目されています。近年この反応は生体内でも起こり、老化、糖尿病、動脈硬化、発ガン、肌のたるみ・弾力低下末端神経障害などにも関与することが明らかになりました。
ミスカミスカ®は生体内でのこの反応において最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts AGEs)の生成を阻害する働きがあることがin vitro抗糖化試験で検証されています。ミスカミスカ®の利用により種々の疾病の発症抑制、さらにアンチエイジング効果が期待できます。
生体内糖化反応
生体内糖化反応にかかわるカルボニル化合物は主に食事を通して摂取した炭水化物(糖質)が消化・吸収されて、血液中に取り込まれたグルコース(血糖)です。このグルコースは生命を保持するに必要なエネルギー源として利用されるために、血液によって生体内のすべての組織に供給されています。
一方アミノ化合物は生体内糖化反応ではほとんどタンパク質に限られます。タンパク質は、ヒトの身体には5万~10万種類も存在しています。表1に示すように、生体の主な機能はすべてこれらのタンパク質が担っている言えるほど多くの働きをしています。
表1 糖化反応を受ける生体中の主なタンパク質
機能 タンパク質の種類
輸送………アルブミン・リポタンパク質・ヘモグロビン・トランスフェリン
貯蔵……….フェリチン・ヘモジデリン
構造……….コラーゲン・ケラチン
防御免疫.....グロブリン・血液凝固因子(フィブリノーゲン、プロトロンビンなど)
運動……….アクチン・ミオシン
酵素……….ペプシン・トリプシン・アミラーゼ・リパーゼ
ホルモン….インスリン・成長ホルモン・パラトルモン
その他…….ヒストン・カルモジュリン・受容体・膜輸送体
これらのタンパク質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。アミノ酸は分子内に
それぞれカルボキシル基とアミノ基の両方をもっています。この両基の反応によって生成する酸アミド結合によって、多数のアミノ酸が結合して、図1に示すような高分子化合物のタンパク質が形成されています。
生体内の糖化反応では、これらのタンパク質を構成しているアミノ酸のうち、反応に関与します部位はPDF図1に示すタンパク質のN末端アミノ基とPDF図2に示すタンパク質構成アミノ酸の中のリジン残基のε-アミノ基とアルギニン残基のグアニジノ基、さらにトリプトファンのインドール基です。
Rの先端のうち:リジン残基ではε-アミノ基、アルギニン残基のグアニジノ基トリプトフ
ァンのインドール基が糖化反応に関与します
生体内ではすべての組織でグルコースとタンパク質は常に接触していますので、
グルコースとタンパク質のN末端アミノおよびリジン残基ではε-アミノ基、アルギニン残基のグアニジノ基トリプトファンのインドール基との間で糖化反応が起こり、AGEsが産出されます。これが老化や肌のたるみ・弾力低下および糖尿病、動脈硬化、ガン、末端神経障害などの発症の原因になります。生体内では、この非酵素的反応である糖化反応の影響を避けることができません。
(文責 光永俊郎)