ミスカミスカ®物語 5
「ミスカミスカⓇ(MISKAMISKAⓇ)」の美容・アンチエイジング効果3:抗コラゲナーゼ活性
ミスカミスカ®はコラーゲンを分解する酵素コラゲナーゼ(MMP-1)の活性を阻害する働きがあることが薬理試験で検証されています。コラーゲンは皮膚の真皮や靭帯、骨などを構成する極めて重要な構造タンパク質です。特にコラーゲンは真皮の70%を占め、皮膚に適度の弾性とハリを与えています。ミスカミスカ®の利用によりコラーゲンの分解が抑制されて、皮膚の弾性やハリが保持されて、皮膚の美容・アンチエイジング効果が期待できます。
コラーゲン
コラーゲンは真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などを構成する主要なタンパク質です。また、多細胞動物の細胞外マトリックス構造体(組織学的には基底膜と定義されています)の主成分でもあります。ヒトの体内に存在しているコラーゲンは総タンパク質の約30%を占めています。アミノ酸組成はグリシンが約33%を占め、プロリンとヒドロキシプロリンが21%、アラニンが11%と、この4種類のアミノ酸で60%以上占める極めて偏った構成となっています。構造(一次、二次、三次構造)は極めて特異的で、一次構造は(-グリシン-アミノ酸X-アミノ酸Y-)n配列からなるドメインを持っています。アミノ酸X,Yはそれぞれ任意のアミノ酸を表していますが、Xはプロリンである頻度が高く、Yはヒドロキシプロリンであることが多いです。これらプロリンとヒドロキシプロリンの存在により、各コラーゲンポリペプチド鎖の二次構造はポリプロリンIIのコンフォメーションをとって安定化します。このポリペプチド鎖のアミノ酸配列の3個目ごとにグリシン残基が存在することにより、ポリペプチド鎖が3本集まって、らせん構造をとったとき、ポリペプチド鎖間が互いに水素結合しうる距離に近づきます。そのことによりグリシンの=NHの水素と別の鎖のグリシンの次のアミノ酸の=COの酸素とで、水素結合が形成されます。この結合で三本鎖らせん鎖のコラーゲン分子の三次構造が形成されます。コラーゲンファミリーにはこのような三本鎖のラセン構造をとっているものだけでなく、遺伝子構造から類推されるものも入れると、コラーゲンタンパク質をコードする遺伝子としては40種類近く、またポリペプチド鎖が3本集まってできる分子種として約30種類が知られています。このコラーゲンファミリーのうち線維形成能のある線維性コラーゲン分子はI型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、V型コラーゲン、XI型コラーゲンの5種類だけです。この線維性コラーゲン分子は少しずつ集まり、骨や軟骨の内部で、より太く、長いコラーゲン細線維を作り、びっしり詰まって骨基質や軟骨基質を形成します。これにより骨や軟骨の弾力性が増し、衝撃による骨折を防いでいます。このコラーゲン細線維がさらに多数集まってコラーゲン線維になります。このコラーゲン線維は皮膚の真皮や腱を形成します。これにより皮膚に強度や弾力性が与えられ、腱は運動の際の筋肉と骨の間で発生する非常に強い引っ張り力に耐えることができるのです。これに対してIV型コラーゲン、VI型コラーゲン、XVIII型コラーゲンなどの非線維性コラーゲン分子は生体内の各部位において基底膜の骨格構造を構成しています。
コラゲナーゼ
コラーゲンを加水分解する酵素は多数存在します。これらはマトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix metalloprotease MMP)と呼ばれる仲間として分類されています。その中のコラゲナーゼとしてMMP-1、MMP-8、MMP-9、MMP-13、MMP-18の5種類の酵素の存在が知られています。これらの各酵素は生体内の各部位に存在します。この中のMMP-1は皮膚の真皮の主構成成分のI型コラーゲンおよびIII型コラーゲンを加水分解する酵素です。この酵素は皮膚の老化現象に深く関与しています。
ミスカミスカ®の効能
ミスカミスカ®には薬理試験の結果によりコラーゲン分解酵素のコラゲナーゼ(MMP-1)の活性を阻害することが検証されました。ミスカミスカの摂取によりコラゲナーゼの働きが阻害され、皮膚の真皮のコラーゲンの変性、減少が制御されます。そのことにより皮膚のハリ・弾力低下とたるみが防止され、美容およびアンチエイジング効果が期待されます。