2012年12月21

ミスカミスカ®物語 6

テーマ:ミスカミスカ

ミスカミスカ®(MISKAMISKA®)の皮膚の美容・アンチエイジング効果(まとめ)

 ミスカミスカ®は皮膚の真皮の構成成分のヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲンを分解する酵素ヒアルロニダーゼ、エラスターゼとコラゲナーゼ(MMP-1)の活性を阻害する働きがあることが薬理試験で検証されています。ミスカミスカ®の利用によりこれらの構成成分の分解が抑制されて、皮膚の保湿、ハリ保持、弾性維持による肌の美容・皮膚のアンチエイジング効果が期待できます。


皮膚の構造
 皮膚は身体の外表面を覆う重要な器官です。その構造は下図に示すように表層部から内側に表皮、真皮、皮下組織の3つに分けられます。
 表皮は皮膚の一番外側にあり、角質層、顆粒層、有棘層(ユウキョクソウ)、基底層の4つの層からなっています。表皮の最下層の基底層の細胞は細胞分裂により次々に新しい細胞を作り出しています。作られた細胞は上の層の有棘層に移り、有棘細胞になります。有棘細胞はケラチンタンパク質を作りながら水分を失い顆粒細胞になり、顆粒層に移ります。さらにこの顆粒細胞は皮膚の最上層の角質層に移ります。その際に核やミトコンドリアなどの細胞内器官が無くなり、ケラチン線維だけになり、角質層を形成します。古くなった角質層は順次剥がれ落ちます。このような新陳代謝により約28日間で表皮は常に新しく生まれ変わります。表皮の厚さは平均0.2㎜ですが、紫外線、細菌、ウイルス、化学物質、アレルゲンなどから身体を守る防御・保護機能があります。また、保水機能を持っていて、20~30%の水分を含んでいます。この水分が20%以下になると乾燥肌になります。

 
 真皮は、表皮の基底層の下に位置して、表皮の10倍の約2㎜の層よりなっています.
真皮の組織は、その殆どがタンパク質線維と基質で構成されています。 タンパク質線維はコラーゲン線維とエラスチン線維の2種類で、コラーゲン線維が真皮の70%を占めていて、網目状の構造をして、皮膚に強さとハリを与えています。エラスチン線維はタンパク線維の約2%程度を占めていますが、コラーゲン線維に絡むように存在して皮膚に弾力性を与える弾性タンパク質で、この両タンパク質線維が皮膚のクッションの役割を果たしています。このクッションの間を充たしているのが基質で、その主成分がムコ多糖のヒアルロン酸です。ヒアルロン酸はタンパク質と結合してプロテオグルカンを形成して、ゼリー状になっています。1gのヒアルロン酸は6Lもの水分を抱えることができます。そのため真皮中の水分のほとんどを基質が含んでいて、皮膚の水分を保持して、肌の保湿を維持しています。また、数は少ないですが真皮には繊維芽細胞が存在して、この細胞がコラーゲン線維、エラスチン線維、ヒアルロン酸を作り出しています。
 皮下組織は真皮の下にある組織で、脂肪を貯えていて、エネルギーの貯蔵的役割と外部からの衝撃に対するクッションと体温の調整の役割を果たしています。皮下組織の厚みは組織のほとんどを占める脂肪の量で左右され、身体の部位により大きな差がありますが、顔の皮下組織の厚みは約2㎜程度です。
 このように皮膚の一番外側の表皮は外部刺激から肌を守る役割をして、常に新しく再生されています。それに対して真皮は肌のハリ・弾力・強度。保湿の基となっていて、その構成成分のコラーゲン線維、エラスチン線維、ヒアルロン酸が減少すると、皮膚にシワ、タルミが生じ、潤いが失われます。その下の皮下組織は脂肪を貯え、エネルギー貯蔵、クッション、体温調整の役割をしています。

ミスカミスカ®の効能
ミスカミスカ®には薬理試験の結果により皮膚の真皮の構成成分のヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲンを分解する酵素ヒアルロニダーゼ、エラスターゼとコラゲナーゼ(MMP-1)の活性を阻害する働きがあることが薬理試験で検証されています。ミスカミスカ®の利用によりこれらの構成成分の分解が抑制されて、皮膚の保湿、ハリ保持、弾性維持による肌の美容・皮膚のアンチエイジング効果が期待できます。

 

                             (文責 光永俊郎)

 

プロフィールPROFILE


光永 俊郎(みつなが としお)

農学博士。TOWA CORPORATION株式会社 学術顧問、近畿大学名誉教授、日本穀物科学研究会幹事、日本栄養・食糧学会(評議員・終身会員) 。2011年瑞宝小綬章授章。

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