成分研究
「効く」と「正しい」は異なるものだから、
成分の本当の姿を突き止める。
健康食品の本質を考えるとき、そこには二つのポイントが浮かび上がります。ひとつは、ヒトの健康に寄与する何らかの機能性を有すること。二つめは、食品として長期間摂取しても問題ない安全性を兼ね備えていること。この二点が私たちの研究・開発における基本であり最重要ポイントです。
大学・医療機関と産学共同による研究体制
TOWA CORPORATIONが健康食品業界に参入した1990年代半ば、ハーブはまだ現地の伝承や海外の文献情報だけを頼りに、健康食品やサプリメントに用いられているのが実状でした。私たちはこれに疑問を感じ、この点こそ業界の課題と捉え1996年以降、近畿大学農学部・医学部、帝塚山学院大学、大阪府立大学をはじめ複数の大学および医療機関と連携し、産学共同で本格的なペルー産ハーブの研究に着手しました。 また、マーケットニーズをタイムリーに取りこみながらより高度な研究を迅速に展開していくため、大学の研究室には当社研究員が常駐しており、専門知識豊富な先生方と密接にコンタクトを取りながら、多彩な角度から柔軟に研究を推進しています。
ペルー産ハーブ機能性解明研究に携わる主な共同研究者
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農学博士 玉田 尋通(たまだ ひろみち)
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻 獣医繁殖学教室教授薬学博士 小川 博(おがわ ひろし)帝塚山学院大学人間科学部食物栄養学科教授
近畿大学医学部非常勤講師
日本栄養・食糧学会参与 -
農学博士 竹内 正吉(たけうち ただよし)
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻 応用薬理学教室教授池田 高紀(いけだ たかのり)帝塚山学院大学人間科学部食物栄養学科助教
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歯学博士 東 泰孝(あずま やすたか)
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻 応用薬理学教室准教授農学博士 光永 俊郎(みつなが としお)TOWA CORPORATION株式会社 学術顧問
近畿大学名誉教授/日本穀物科学研究会幹事
日本栄養・食糧学会(評議員・終身会員)
臨床医
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医学博士 中谷 矩章(なかや のりあき)
元中央薬事審議会委員
中谷内科クリニック医院長
脂質生活習慣病研究所所長
元慶応義塾大学医学部客員教授
真の効能を求め、活性成分の基礎研究を徹底
天然素材の場合、その素材に含有される単一の活性成分のみがすべての効能を有することは不可能で、その他に含まれる複数の活性成分との相乗作用により効果を発現すると考えられます。この点を踏まえ、TOWA CORPORATIONでは自社で製造したハーブエキスそのものを試験サンプルに徹底した基礎研究を行い、単一成分にとどまらず順次、含まれている活性成分の同定・定量を進めながら、最適な抽出条件を分析・決定。同定できている活性成分の高含有エキスの開発・試作を行います。しかし、これはあくまでも機能性・安全性他の研究を目的としたもので、製品化を前提としたものではありません。ここからさらなる試験・分析を重ね、TOWA品質は磨きあげられていきます。
厳しい機能性・安全性試験
基礎研究を通して取得した研究データを基に最適な条件を決定し、いよいよ製品化に向けた試作がスタートします。できあがった試作サンプルは、動物試験により製品自体の効果・安全性を検証。特に安全性に関しては厳しい評価項目を設け、一度に大量摂取した場合の急性毒性試験、また長期間連続して摂取した場合の亜慢性ないし慢性摂取安全性試験を実施し、その査定の結果、わずかでも条件に足りない場合は製品化を断念します。こうしたくり返しの中からこそ、ヒトの健康に真の効能で貢献し、本当に安心してご利用いただける高性能製品は生まれてくると私たちは信じています。
TOWA品質の証!研究の歴史
私たちは製品化決定後もそこで満足せず、製品のポテンシャルや市場の要求によってはヒト臨床試験まで実施するなど、常に最適な製品づくりを目指し研究・開発を推進し続けてまいりました。ここに、1996年より連綿と続く私たちの研究の道のり、そして、生みだされた代表的な成果をご紹介します。
研究の歴史
- 1996
- 近畿大学(光永 俊郎 農学博士)とキャッツクロー、マカ、キヌア他ペルー産ハーブの基礎研究開始
- 1999
- マカの指標成分としてベンジルグルコシノレートの定量法確立
- 2000
- キャッツクローの指標成分としてオキシンドールアルカロイドの定量法確立
- 2001
- 近畿大学(小川 博 薬学博士)とのペルー産ハーブ食品機能性解明に関する共同研究開始
- マカの遊離アミノ酸研究
- エルカンプーレの指標成分としてキサントン、マンジフェリンの定量法確立
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による血中成長ホルモン量の適度な増加効果、亜慢性摂取安全性試験
- 2002
- エルカンプーレの機能特性に関する研究 -エルカンプーレの成分特性について-
- MACAXS®マカエキスパウダー、PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー、PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー、キヌアの抗酸化活性評価
- MACAXS®マカエキスパウダーの品質安定性に関する検討
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー、PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー、MACAXS®マカエキスパウダー慢性摂取安全性試験
- ペルー産ハーブ機能性解明研究シンポジウム(第1回)を開催
- 2003
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの抗腫瘍活性作用および作用物質に関する研究
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による学習能力・運動機能向上効果
- サングレデグラードエキスパウダーおよびPREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの抗炎症作用
- 種々ペルー原産生薬の抗ヒスタミン作用(PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー、ミスカミスカ®エキスパウダー他)
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー摂取による血圧ならびに脂質代謝改善効果、メタボリックシンドロームに対する有用性の検証
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による血中テストステロン量の適度な増加効果
- マカの経口投与が持久走力に与える効果
- ベンジルグルコシノレートの静脈投与が血中成長ホルモン量に及ぼす影響
- 日本栄養・食糧学会で『ペルー産ハーブ(PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー)の機能性解明-食餌性高コレステロール血症誘導SHRSPの血圧・脂質代謝への有効な生理作用』を発表
- 2004
- ペルー産ハーブ機能性解明研究シンポジウム(第2回)を開催
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー摂取による糖・脂質代謝改善効果 メタボリックシンドロームに対する有用性の検証
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による催奇形性試験
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー摂取によるアジュバント関節炎改善効果
- ベンジルグルコシノレート、ベンジルイソチオシアネートの静脈投与が加齢の進んだ雌性ラットの血中成長ホルモンおよび女性ホルモンに及ぼす影響
- ベンジルグルコシノレート高含量製法確立
- 当社研究員の共同研究先(近畿大学医学部)での研究を開始
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー摂取によるメタボリックシンドローム予防・改善効果(予備ヒト臨床試験)
- 2005
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による催奇形性試験 第2回
- ベンジルグルコシノレート、ベンジルイソチオシアネートの静脈投与が成熟雌性ラットの血中成長ホルモンおよび女性ホルモンに及ぼす影響
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー摂取によるアジュバント関節炎改善効果 -予備試験結果を参考にした追加試験-
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による加齢の進んだ雌性ラットの血中成長ホルモンおよび女性ホルモン量の適度な増加効果
- 妊娠期MACAXS®マカエキスパウダー摂取ラットの出生児について-胎生期MACAXS®マカエキスパウダー曝露ラットにおける離乳前形態発達と神経行動発達-
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの鎮痛効果
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー摂取によるメタボリックシンドローム予防・改善効果(二重盲検法によるヒト臨床試験)
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダーの各種薬理活性(抗酸化、抗炎症、美白・白髪防止、抗老化、育毛、抗肥満)
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取による女性更年期症状改善並びに女性ホルモンバランス調整効果 (二重盲検法によるヒト臨床試験)
- 日本薬学会で『マカエキス末(MACAXS®マカエキスパウダー)の長期間摂取による安全性と有効作用の検討』を発表
- 2006
- サングレ・デ・グラードエキスパウダー経口摂取による抗潰瘍効果
- MACAXS®マカエキスパウダー摂取が卵巣摘出雌ラットの血中女性ホルモン量および脂質代謝に及ぼす影響
- 帝塚山学院大学(小川 博 薬学博士)とのペルー産ハーブ食品機能性解明に関する共同研究開始
- オメガインチ®油摂取によるSHRSPの脳血管障害予防、寿命延長効果
- ペルー産ハーブ機能性解明研究シンポジウム(第3回)を開催
- MACAXS®マカエキスパウダーの細菌を用いる復帰突然変異試験
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダーの細菌を用いる復帰突然変異試験
- 2007
- オメガインチ®油亜慢性摂取による血清ならびに肝臓脂質代謝改善効果
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダーの抗潰瘍効果
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの細菌を用いる復帰突然変異試験
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー長期摂取によるメタボリックシンドロームの予防・改善効果(ヒト臨床試験)
- 日本栄養・食糧学会で『マカエキスパウダー(MACAXS®マカエキスパウダー)摂取が老齢雌ラットの女性ホルモン量に及ぼす影響』を発表
- 日本栄養・食糧学会で『ペルー産ハーブ(PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー)摂取によるメタボリックシンドローム予防・改善の可能性』を発表
- 日本栄養・食糧学会で『更年期障害に対するマカエキスパウダー(MACAXS®マカエキスパウダー)の効果』を発表
- 2008
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダー中のPOA(ペンタサイクリックオキシンドールアルカロイド)の精製および単離
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの抗腫瘍効果
- ペルー産ハーブ機能性解明研究シンポジウム(第4回)を開催
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーに含まれる複数の活性成分の解明
- MACAXS®マカエキスパウダーおよびPREMIEX®エルカンプーレエキスパウダー摂取が高脂肪食飼育ラットに与える影響
- 日本栄養・食糧学会で『新規な植物性油脂、サチャインチ(オメガインチ®)油摂取が脂質代謝に及ぼす影響』を発表
- 2009
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの抗腫瘍効果 Ⅱ
- PREMIEX®キャッツクローエキスパウダーの抗腫瘍効果 Ⅲ
- カイグアおよびミスカミスカ®エキスパウダー摂取による脂質代謝ならびに糖質代謝改善効果
- 2010
- 大阪府立大学(玉田 尋通 農学博士・獣医)との共同研究開始
- ミスカミスカ®エキスパウダー亜慢性試験
- グラビオラ葉エキスパウダー摂取による脂質代謝ならびに糖質代謝改善効果
- グラビオラ葉エキスパウダーが糖質・脂質代謝に及ぼす影響
- 2011
- PREMIEX®エルカンプーレエキスパウダーおよびミスカミスカ®エキスパウダーの腸内環境改善効果
- 種々南米産ハーブのアンチエイジング・抗糖化効果
- MACAXS®マカエキスパウダーの男性・女性機能に及ぼす効果並びにメカニズム
- 「各種週齢の雄ラット生殖器に及ぼすMACAXS®の影響」
- 「雌ラットの加齢に伴う産子数低下に及ぼすMACAXS®の効果」
- 2012
- 種々南米産ハーブ摂取による女性への有用性研究開始
- 大阪府立大学(東 泰孝 歯学博士)との共同研究開始
- 種々南米産ハーブの免疫に対する影響
- ペルー産ハーブ機能性解明研究シンポジウム(第5回)を開催
- 2013
- ミスカミスカ®の腸内環境改善効果によるメカニズムおよび関与成分の探索
- 日本栄養・食糧学会で『雄性OLETFラットにおける腸内環境異常とペルー産ハーブエキス末摂取による改善作用』を発表
- ミスカミスカ®摂取が便秘に及ぼす影響
- フルクトース(果糖)摂取方法の違いによる糖・脂質代謝に及ぼす影響
- 2014
- 雄ラットのテストステロン産生に及ぼすMACAXS®の影響
- MACAXS®含有食品摂取による男性機能性改善効果試験(二重盲検法によるヒト臨床試験)
- HPLCを用いたラット盲腸内容物中の乳酸、酢酸、プロピオン酸、n-酪酸の定量法の確立
- 2015
- 体外培養によるウシ胚作成過程におけるマカエキス末(MACAXS®)の胚発育に及ぼす影響
- ミスカミスカ®含有食品摂取による抗酸化作用、肌の改善効果、腸内環境改善作用(ヒト臨床試験)
- 2017
- MACAXS®の新規機能性成分探索研究を開始
- ミスカミスカ®の新規機能性成分探索
- 2018
- テフの善玉菌増殖促進作用
- テフ摂取が鉄欠乏性貧血ラットの鉄分・糖。脂質代謝ならびに腸内環境に及ぼす影響
- 各種ハーブの卵巣由来細胞を用いたエストロゲン産生促進作用
- 2019
- 植物由来化合物の脳神経保護作用評価試験
- 機能性植物由来抽出物の骨格筋細胞へ及ぼす効果
- ゼラニウムディエルシアナム抽出物の副生殖腺に対する影響